十数年前、Amazonマーケットプレイスの出品者用として作成したアカウントがありました。それをすっかり忘れ、アカウントの閉鎖(削除)を依頼したところ、とても面倒なことになったので、ここにシェアしておきます。
結論から先に申し上げると、古いアカウントの閉鎖(削除)は
[1]事前にマーケットプレイスなどショッピング以外のサービスを登録していないか自分の手元で確認しましょう。
[2]確認できないときはEメールやチャットではなく電話でその旨をたずねてみましょう。
僕は以下のプロセスを踏んで、最終的に電話により解決しました。
アカウント閉鎖(削除)の窓口へ
まず閉鎖(削除)を依頼するアカウントでAmazon.co.jp にログインしました。
ヘッダーメニュー「ヘルプ」>トピックから探す「登録情報の管理」>「もっと見る」>その他のトピック「アカウント設定」>アカウントの管理「アカウントを閉じる」で表示されるつぎのページから依頼します。
「カスタマーサービスに連絡」ボタンをクリックします。
出典:Amazon.co.jp
この段階で自分が閉鎖を依頼しようとしているアカウントがマーケットプレイスにも登録してあることを失念していました。そのためなんの疑問もなく、ここから始めました。
つぎに表示される画面で①「プライム、その他」のタブをクリック。②「お問い合わせ内容」は「アカウントの変更、確認、閉鎖」を、また「詳細内容」は「アカウントの閉鎖」をそれぞれ選択します。
出典:Amazon.co.jp
そして同ページの最下段から「お問い合わせ方法を選択」します。
出典:Amazon.co.jp
僕はまず①「Eメール」を選択しました。
これが隠れた警告
上記の「Eメール」をクリックしたところ、つぎの画面が表示され先に進めなくなってしまいました。
出典:Amazon.co.jp
①の文言のとおり「ボックス内の文言を変更せず」
②「メール送信」のボタンをクリックしたところ
③「お問い合わせ内容を確認するために必要な情報が入力されていません」と表示されニッチもサッチもいかなくなってしまいました。
じつはこれが何か別のところに問題があることを示唆していたのです。しかしこの段階でも、マーケットプレイスのことはまったく気づいていません。この文言からは何がいけないのかまったく想像がつかなかったからです。
そこで仕方なくつぎの画面に戻り
出典:Amazon.co.jp
②「チャット」を選択してみました。
チャットから閉鎖(削除)用のアドレスが
チャット(文字)のやりとりにより、閉鎖(削除)を依頼する専用のメールアドレスが指定されました。
そのアドレスに閉鎖(削除)を希望する旨のメールを送信したところ、翌日、つぎのようなメールが届きました。
赤下線の部分にご注目ください。「セラーセントラル外から送っているため本人確認ができない」とあります。まず「セラーセントラル」がわからない。なにせマーケットプレイスのことが頭にありませんから。
ただしその下に「セラーセントラルにログインするためのURL」が表示されています。ためしにそこをクリックするとアカウント名とパスワードの入力が求められました。入力すると別途「確認コード」を知らせるメールが送信され、それを入力しログインしようとしました。
しかし、つぎの画面が表示され、こちらでも袋小路にはまってしまいました。
出典:Amazon.co.jp
そこにはしっかり「マーケットプレイス」の文言が示されているのに、僕はまだそのことに気づけません。
もう一度「チャット」でこの事態を相談しました。
拒否され続けるアクセス権限
しかし結果は同じでした。「問い合わせ先をメールで案内する」として送られてきたものが前回同様の内容で「セラーセントラル」へのログインが必要です。
試しに実行してみましたが、やはり権限がないと拒否されました。
最後に電話で確認
出典:Amazon.co.jp
仕方ないので③「電話」による問い合わせを選択します。
いま起きている現象を説明するとすぐに理由がわかったようです。
ポイントは「アカウントを閉鎖(削除)したい」のに「セラーセントラルへのアクセスが求められ」、しかも「そこにログインできない」という要点を伝えたことでした。
すぐに電話をマーケットプレイスの担当者につないでくれました。
「マーケットプレイス」という言葉を耳にし、ようやく登録していたアカウントかもしれないと気づいたのです。
長期間未使用のアカウントは削除されるが…
マーケットプレイスの担当者との電話でのやりとりで閉鎖(削除)しようとしているアカウントは長期間未使用のアカウントであるため閉鎖されていることが確認できました。アカウント名と同一のメールアドレスはすでに使用不能となっており、メールによるお知らせも届いていなかったようです。
しかし注意しなくてはならないのはマーケットプレイスのアカウントが閉鎖されても、ショッピングのアカウントは閉鎖されないことです。
にもかかわらずショッピングのアカウントを閉鎖しようとするとマーケットプレイスへのログインが求められるのです。
これが堂々巡りの原因でした。
出典:Amazon.co.jp
ここに至り、上記画面のメッセージの意味が理解できました。マーケットプレイスのアカウントがすでに削除されているので「アクセスする権利」がないのは当然です。
電話をショッピングの担当者に
そこでマーケットプレイスの担当者から、再度ショッピングの担当者に事情を説明し、電話を回してもらいました。
以降、かんたんな本人確認の後、無事アカウントの閉鎖(削除)を依頼することができました。およそ1時間後に確認したところ、すでにアカウントはなくなっていました。
以上が「Amazonアカウントが閉鎖(削除)できない原因はマーケットプレイスだった!」の顛末です。
僕は二つのAmazonアカウントを持っていました。一つはショッピングとアソシエイト用、一つはショッピングとマーケットプレイス用でした。今回後者のアカウントを閉鎖(削除)しました。セキュリティ管理上の処置です。
同様の状況の方に本記事がお役に立てれば幸いです。
なおアカウントの閉鎖(削除)に際しては思わぬ弊害が発生する場合があるので、各ステップにおいて明示されるリスクについて十分にご確認ください。
また今回はAmazonの各部署のご担当の方にご迷惑をお掛けしたことをお詫びします。ご親切な対応ありがとうございました。