突然ですが、ご家庭のプリンターは何をお使いですか。我が家では10年物のカラープリンター「キヤノンPIXUS iP8600」が現役で活躍しています。と言っても、今はモノクロ専用機ですけどね。じつはこれがとっても重宝してるんです。
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インクカートリッジを全色黒に
そもそも iP8600は8色のカートリッジでフルカラー印刷できるインクジェットプリンター。家族写真や年賀状のプリントなどに大活躍してくれました。ところが3年ほど前、2色ある青インクのうちのPC(フォトシアン)が突然出なくなってしまったのです。フルカラーで出そうとしても結果は薄緑や薄茶のマヌケな仕上がりに。まあまあ7年も使ったのですから仕方ないことなのですが、フルカラーの出力は断念しなくてはなりませんでした。
「もう使えないね」ということで一度は廃棄を考えました。しかしよくよく考えたら、まだモノクロプリンターとして活かせると気付いたのです。実はカラーの用途だけでなく、モノクロ用としてもけっこう使っていました。仕事の簡単な説明資料や税務会計の帳簿出力、普段の生活の細々とした記録物など、モノクロで十分な印刷物がたくさんありました。
ご存じのように、カラープリンターでモノクロ印刷をする際は複数の色を使用します。でも、そんなにきれいな黒にしなくても、普通の黒で十分なこともある。だったらすべてのインクを黒にしたらどうだろうか、と思ったのです。
結果は大正解でした。たとえばM(マゼンダ)のカートリッジが空になったら黒のカートリッジに、というように徐々に変えていき、最終的にはすべてのカートリッジを黒にしてしまいました。
赤枠の部分が色が出なくなったPC(フォトシアン)。全色黒のカートリッジでもインクが装着されたと認識し、問題なく作動します。
カートリッジが1個78円!!
これはコスト面でも大きなメリットがありました。サードパーティの黒カートリッジ(BCI-7eBK )を使用していますが、2015年11月現在、なんと1個78円(税別)で購入できてしまうんです。
納品まで2週間以上掛かることもあるので、10個のまとめ買いで早めにオーダーするようにしています。
これでわざわざ高いインクコストでモノクロを印刷しなくても済みます。カラーとモノクロを2台のプリンターで使い分ける。ちょっと贅沢なように思えますが、もともと捨てようとしたものですから、むしろお得な選択なのです。
ぜひAmazonで最新の格安カートリッジを検索してみてください。
モノクロをきれいに出力するコツ
ちなみにモノクロをきれいに出力するには、ちょっとしたコツがあります。 iP8600のケースで説明しますが、お手持ちのプリンターの該当する項目に置き換えてご理解ください
①「詳細設定」から「用紙の種類」を「普通紙」から「マットフォトペーパー」に変えます

「マット紙」とは光沢を抑えたインクを吸いやすい紙のことです。そのフォト用を選ぶことで、再生コピー用紙でもより精細な仕上がりが期待できます。
②「印刷品質」は「きれい」に。「グレースケール印刷」を選びます
これでバッチリです。お部屋にスペースの余裕があったら、古いカラープリンターはモノクロ機としてご活用ください。ぜったいおススメです。