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Oculus Quest 2といっしょに購入してよかったもの あえて買わなかったもの(本体使用感も含めて)

Oculus Quest 2(Meta Quest 2)にようやく手が出ました。

VRChat(大人気のアバター&音声チャットサービス)で実際にVRを体験してみての第一印象は「新世界を約3万7000円~で旅できるんだからお得以外何ものでもない」。15年前「Second Life(セカンドライフ)」にハマり無料のチェーンメールシャツで飛び回っていた世代としてはVRの進歩に目を見張るばかりでした。無料アバターの種類や動作(会話)、手元に表示されるタッチパネル、多様な世界と景観の完成度などなどMeta(Facebook)社が社運を賭けるだけはあるなと大きく頷きました。

Oculus Quest 2の購入に当たり諸先輩方のご報告を見て「ああ、これもあったほうがよいのかな」と思った他社製品をいくつか追加で購入。またおすすめではあったけど「たぶんいらないだろう」と購入しなかったものもありました。

Oculus Quest 2を検討されている方のために本体や付属品、他社製品の感想をシェアしておきます。

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Oculus Quest 2に最初からついているもの

まずOculus Quest 2の本体と標準でついている付属品をおさらいしておきましょう。

[1] VRヘッドセット(ゴーグル本体)

128GBを選択

2022年1月現在128GBと256GBの2タイプのストレージオプションがありますが、128GBタイプを選びました。

始めて2日目のストレージメモリーの消費量は
・VRChat … 1017.33MB 
※VRの世界でのSNSみたいな場所。アバターで会ってお話ができます。スタート時は833MBほどでしたがWorldを巡っているうちにいつのまにか増えていました。
・YouTube VR … 558.18MB
※VRモードのYouTubeにアクセスできます。ひとがウィングスーツを着てモモンガのように空を滑空するVRを体験してみましたが1分ほどで酔いました。先行きが不安になる体験www
・Quill Theater … 18.44MB
※みんなが作った2次元や3次元のイラストやアニメーションを観ることができます。インストールした覚えはないのですが、いつの間にか入っていました。まあ、消費量が少ないので削除せずにとってあります。
・MYST… 9.51GB
※初めて購入したVRアプリです。往年のパズル・アドベンチャーの名作がVR版で登場ということで、じつはこれがやりたくてOculus Quest 2を購入しました。プレイステーション2でその後「MYST II RIVEN」「MYST III EXILE」まで3本を完全制覇していますが、死ぬ前にもういちど体験したくて走っちゃいました。なぜかダウンロード途中で容量が10GB超に?/2990円(税込)

以上4本で消費量は約12GB。システムが消費していると思われる約18GB分も加えて差し引くと約98GBが残っています。

今後たとえばつぎのゲームアプリを購入しても
・バイオハザード4 VR版(ホラーゲーム) … 7.8GB /3990円(税込)
・Beat Saber(VRダンスゲーム) … 618.4 MB /2990円(税込)
・The Room VR(脱出ゲーム) … 2.32GB /2990円(税込)

合計約11GBで、それでもまだ約87GB残っています。バイオハザード4級の本格VRゲームがさらに10本くらいは軽くダウンロードできる計算です。

とはいえ
・Medal Of Honor(ミリタリーゲーム)… 41.02GB /3990円(税込)
という化け物級に消費するアプリもあるので注意が必要ですが…

一度購入したアプリはOculus Quest 2から削除しても再度ダウンロードできるので、万が一ストレージ容量が足りなくなったら遊んでいないアプリを削除すればよいだけのことですから、ここは128GBタイプの購入で十分と思われます。
※上記4点のストレージ消費量はいずれもMetaQuestサイト>アプリとゲーム>Experiencesより

ストレージの容量チェックやアプリの削除は?

なおダウンロードしたアプリの容量、ストレージの空き容量、アプリの削除などは右コントローラーのOculus楕円マークのボタンを押すと表示されるメニューから左端の「クイック設定」>「設定」>「ストレージ」を選択して表示・操作することができます。

[2] Touchコントローラー2機

左右それぞれのコントローラーが1機ずつ。これまで慣れ親しんだプレイステーションシリーズとはまったく異なる形状で、まず最初の握り方から戸惑いましたが、そこはすぐに解決。使い始めるとゴーグル越しにコントローラーの正しい握り方が表示されていました。

なお工場出荷時状態のコントローラーには左右それぞれに左用、右用を示すシールが貼られています。「これ剥がしちゃったらあとでわからなくなる」と心配しましたが、よく見るとコントローラーの下から延びているストラップ紐の先に「R」「L」と記された小さなプラスチックのタグがついていました。これなら安心ですね。

電源はそれぞれに単三電池が1本。付属品として最初から装着されています。

[3] 接頭部用のシリコン製カバー

VRヘッドセット(ゴーグル本体)の内側の頭(顔)と接する部分はスポンジ製です。密閉度が高いゴーグル内は比較的温度が高くなります。とくに皮膚と接する部分には汗が溜まる。そこでシリコン製のカバーをつけ汚れを防ごうというわけです。

ただ付属しているのは1枚だけなので、やはり家族や友人など別のひとが使うとなるとこのカバーを取り換えたくなるのが人情です。

そこで各自に専用のカバーはいかがでしょうか、ということで他社から販売されています。

IT-SORAYORIは当面の使用者は1人です。よって経年変化によって交換時期が訪れるまで1枚でよいと考えました。よって今回の購入は見送っています。

[4] 眼鏡スペーサー

眼鏡男子のため、この付属品はたいへん助かります。しかしゴーグル装着時に思わぬハードルが。眼鏡をかけたままではうまく収まらないのです。眼鏡の左右の縁が接頭部のスポンジに当たり、それ以上内側に入りません。

そこで工夫したのが先に眼鏡をゴーグル内に収めるという方法です。

画像は他社製ヘッドバンドを装着した状態

中のほうが空間が広いため眼鏡を傾ければ入れることができます。この状態でそっと顔に装着するようにしています。

220126追記:なんとOculus Quest 2専用の度入りレンズが発売されていました。こちらの方の記事が詳しく解説しています。あああ、欲しい!

Oculus用の度入りレンズ(乱視対応)を購入!メガネ要らずでめっちゃ快適!

[5] 電源アダプターと充電ケーブル

10Wの電源アダプターとUSB Type C充電ケーブルは標準でついています。

充電ケーブルの差し込み口はゴーグル本体左側の「USB 3.2 Gen 1 Type-C」ジャック。ここにケーブル(おすすめ製品は後述)を挿せばパソコンとの接続も可能です。パソコンゲームのポータルサイト「STEAM」などからゲーミングPCにダウンロードしたコンテンツをOculus Quest 2でたのしむなんてこともできちゃいます。
ちなみにオーディオ関連はゴーグル本体の左右にあるヘッドバンド装着部分の内側に本体スピーカーが取り付けられています。また3.5mmのステレオイヤホン(ヘッドホン)ジャックがあるのでお手持ちのイヤホン・ヘッドホンも利用することができます。

なおイヤーパッドが大きめなヘッドホンを使っているのですが、後述するヘッドストラップを装着した状態でも耳へのフィット感が損なわれることは決してなく問題なく使用できました。もちろんジャックに差せばスピーカーからの音は自動でミュートされます。

[6] クックスタートガイドと安全および保証ガイド

クイックスタートガイドは本当にかんたんなもので、実際にはWeb上に公開されたオフィシャルサイトの「Oculus Quest 2スタートガイド」が役立ちました。

以上で本体や標準の装備品の解説は終了です。

Oculus Quest 2とは別に新たに購入したもの

ヘッドストラップ

VRヘッドセット(ゴーグル本体)には頭部への装着を固定するためのヘッドバンドが標準で装着されています。確かにこれで必要最低限は押さえられるのですが、レンズの焦点がうまく設定できない、使用中にすぐにずれてしまうという不満が残ります。

レンズ自体は左右の位置を寄せたり離したり3段階の焦点調整ができます。しかし最適なゴーグルの位置が固定されにくく、メガネを着けたままの使用ではピントの合う範囲も狭いため、すぐに滲んだりぼやけて見えたりしてしまいます。やはり装置自体の重量が前方に集中しているためヘッドバンド程度ではずり落ちてしまうのですね。

そうしたことを考慮してかオフィシャル製品として「QUEST 2 ELITEストラップ」が別売で用意されています。ヘッドバンドを外して本体に装着し後頭部のネジ式のアジャスターでサイドのストラップを締め付ける仕組みです。構造的には理にかなったものですが、いかんせん価格が6820円(税込)となかなかのレベルです。

そこでほぼ同機能、いや頭の保持力は上ではないかと思われ人気を博しているのが「MOMOVR M2」です。

ゴーグルを4ヵ所で確実に固定
ヘッドストラップをかぶってから頭の後ろに手を伸ばし回すことでサイドのストラップを簡単に締め付けることができます。画像は折りたたんだ状態
下からの画像。接頭部にはすべてクッションがあり締付効果を高めています

実際に装着してみるとたしかに安定感は抜群です。レンズの焦点をしっかり保持することもできるようになりました。やはりこの価格でこの性能は“買い”ですね。

なおヘッドストラップを装着するにはまず標準でついているヘッドバンドを外さなくてはなりません。その方法はこちらの記事を参考にしてください。

ミニターボファン(空気循環顔面インターフェース)

ゴーグル本体のレンズと目の周辺は密閉状態のため体温だけでも温度が上昇します。そのため夏にはレンズが曇ってしまうなどということもあるそうです。そこで購入したのが他社製のミニターボファン(空気循環顔面インターフェース)「MOMOVR F2 ACF」です。

「MOMOVR F2 ACF」 専用のアタッチメントを装着

ゴーグル本体の内側の頭(顔)と接するスポンジ製のアタッチメントは取り外しが可能です。それを「MOMOVR F2 ACF」付属の専用アタッチメントと交換。スポンジではなくなめらかなビニール製なので汗などをふき取ることも容易です。でも念のためここにシリコンカバーを装着して使用しています。(2022年1月23日追記:最初は問題なかったのですが、その後なぜかQuestがうまく起動できません。どうやらシリコンカバーがゴーグル本体の装着を検知するセンサーを邪魔する場合があるようです。取り付け方が問題でしょうが回避の方法がわかりません。よってシリコンカバーはこの専用アタッチメントには適さないと判断しました)

このアタッチメントには鼻に当たる部分の密閉性・遮光性を高めるためノーズブリッジが付属していましたが、案外この隙間がメモ作業などに便利なので使用していません。光が漏れ入ってきて気になる方はノーズブリッジの使用をおすすめします。

ゴーグル本体にミニターボファンを取り付けた状態

ミニターボファンはゴーグル本体の上部に固定されます。レンズと目の周りの密閉部分の空気を外部と循環させることで温度や湿度を適正に保つのが狙いです。

ミニターボファン自体に充電式リチウム電池が内蔵されておりゴーグル本体またはOculus Quest 2の充電ケーブルからの充電が可能となっています。説明書によると「2時間(1時間で約80%)完全に充電でき、約3.5~4.5時間連続して動作」できるそうです。

まだ冬の暖房の効いた部屋でしか試せていませんが、夏場の活躍が期待できる装置です。

充電式単三形電池と充電器

コントローラーは電池で駆動します。これから恐らく電池の消費も増えるでしょう。そこでエコと節約の観点から充電式の単三形電池と充電器を購入しました。ここにも小さなSDGsです。

じつはAnkerからOculus Quest 2専用の急速充電ドック「Anker Charging Dock for Oculus Quest 2」9990円(税込)が発売されています。コントローラーの電池を充電式のものに変え、ゴーグル本体とともに置くだけで充電ができ人気のようですが、やはりこちらも価格がネック。

コントローラーは充電済みの電池を用意すればよいだけですし、ゴーグル本体もモバイルバッテリーをつなげばよい。

従って急速充電ドックは無しとしました。

モバイルバッテリー

バッテリーの駆動時間は2~3時間、フル充電は約2時間だそうです。さすがに連続2時間のVRはきついように思えますが、どうしても延長したい場合はモバイルバッテリーをつけるという手があります。

IT-SORAYORIは購入ではなく、手持ちのものを活用することにしました。上の画像のケーブルは古くてOculus Quest 2には使えないのでタブレット用の充電ケーブルを使用します。

こちらもQuest2のアクセサリーとしてオフィシャルで「Quest 2 Eliteストラップ バッテリー付き」13200円(税込)が販売されています。スタイリッシュなデザインとなっていますが、だいたい部屋の中で奇妙な動きをしている姿はひとに見せるものではないと思います。なので、これも購入はなし。

ポケットにモバイルバッテリーを入れてのプレイがIT-SORAYORI流です。

もし新規にモバイルバッテリーを購入するならこの商品はいかがでしょう。

Oculus Quest 2のために今後購入したいもの

Oculus Quest 2シリコンカバーはすでにご紹介しました。

そのほかにありたいものといえばPCとの接続ケーブルです。

とりあえず手持ちのUSB延長ケーブル(1m)とタブレット用のUSB-TypeCケーブルをつないでしのいでいますが、ゆくゆくは5mのUSB-TypeCケーブルですっきりさせたいと思っています。

Oculus Quest 2でVRChatをすると写真やスクリーンショットを撮影したいことがたびたびあります。それをPCと共有したい場合、最もかんたんな方法がケーブルによる接続です。

またゲーム中、バッテリーの残りを気にせずプレイできるのもケーブル接続あってのメリット。モバイルバッテリーという手段もありますが、その上をいきます。

VR体験に慣れ、もしVR酔いがそれほどひどくならないものと確信できたらゲーミングPCを購入したいと思います。PCゲームのポータルサイトSteamで高品位なゲームをダウンロードしOculus Quest 2でプレイできたらもっと世界が広がるはずです。映像品質が格段によくなるようです。

Oculus Quest 2ではセットとしてUSB 3.2 Gen 1 Type-Cの5mのヘッドセット光ケーブル「Oculus Linkケーブル」10780円(税込)を販売しています。しかしこれはあまりおすすめできません。だってお値段が…

そこでIT-SORAYORIがおすすめしたいのが同じ規格USB 3.2 Gen 1 Type-Cで、5Gbpsでの高速データ同期、5V / 3A電流での急速充電転送を実現するOculus Quest 2対応の製品です。これ3000円を下回る価格で販売されているんです。

よってこちらも純正品はなしで他社製品で賄おうと思います。

2022年2月21日追記:はい。そして買いました。しかしいきなりコントローラーが機能しません。おかしいなあ、不具合かなあ、と思っていたら、ようやく原因を究明。なんと必須の設定である「Air Linkをオフにする」をやっていませんでした。というわけで似たような症状でお困りの方はこちらで設定方法をどうぞ。PCからではなくOculus Quest 2のヘッドセット本体からの操作です。

Oculus Quest 2で買うもの、いらないもの、まとめ

買ってよかったもの

・Oculus Quest 2 128GB
・ヘッドストラップ「MOMOVR M2」
・ミニターボファン「MOMOVR F2 ACF」
・充電式単三形電池と充電器
・モバイルバッテリー

これから買いたいもの

・Oculus Quest 2シリコンカバー(MOMOVR F2 ACFでは使えません)
・規格USB 3.2 Gen 1 Type-C ケーブル
・専用の乱視対応度入りレンズ(記事中リンク)

いらないもの

・「QUEST 2 ELITEストラップ」
・「Anker Charging Dock for Oculus Quest 2」
・「Quest 2 Eliteストラップ バッテリー付き」
・「Oculus Linkケーブル」

以上、主にOculus(Meta様)に申し訳ない結果になってしまったけど、やはり価格は抑えていきたいのが本音。ミニマムなチョイスとしてご参考になればうれしいです。

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