本サイトはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

外付けHDD(ハードディスク)のブーンという振動音はコレで解決!

この記事は約5分で読めます。

外付けHDDを修理に出したらブーンという低い振動音が出るようになってしまいました。書き込み時によく出るカリカリという音ではありません。待機時も電源が入っているだけで鳴るアレです。

気になって仕方ないので消音にチャレンジ! 百均の振動吸収パッド(消音はむずかしい)を購入するまでもなく、荷造りの緩衝材としてよく使われるプチプチ(気泡緩衝材/粒型10mm)で、ほぼ完全に消すことができたので、ぜひシェアさせてください。

 

hdd_vibrationsound

 

スポンサーリンク

手で持てば無音に!

まず試してみたのがヨガマットの切れ端。ゴム製で衝撃吸収性に優れているので「もしかしたら」と思ったのですが、まったく効果がありませんでした。

hdd_vibrationsound01

しかし、その工夫の途中で気づいたことがあります。それは手で持っていれば振動音がカラダに吸収され無音化されることでした。

 

エアクッションでバッチリ!

「なるほど、だったら空中に置けばいいんじゃね?」と取り出したのがAmazonのお買い物でよくついてくるエアクッション(気泡緩衝材)でした。

hdd_vibrationsound03

これならば、ほぼ空中状態で固定できるはずです。

 

hdd_vibrationsound03-2

大成功!まったく音がしなくなりました。

 

念のため水平器でチェック

外付けHDDは水平に設置することが推奨されています。エアクッションの上に置いて水平は保てるでしょうか。水平器アプリで計測してみました。

撮影台は何も置かない状態でこの数値です。左右0.4度・上下マイナス1.1度です。

hdd_vibrationsound01-2

 

エアクッションの上に置いてみると

hdd_vibrationsound04

左右0.0度・上下マイナス1.3度となりました。さきほどの状態から左右マイナス0.4度・上下マイナス0.2度の変化です。上々の出来といってよいでしょう。

でも、エアが2パックだけなので、万が一空気が抜けたときの傾きが心配です。この型のエアクッションを入手するのがAmazon頼りというのも問題でしょう。

 

プチプチはどうだろう

エアクッションをプチプチに代替えできないかチャレンジしてみました。気泡がたくさんあるので、水平をより安定的に保てそうです。

hdd_vibrationsound05

最初、3枚を切り出してみました。

 

hdd_vibrationsound06-2

左右0.4度・上下マイナス1.1度となりました。初期状態から左右左右とも0.0度と変化なし。水平に関してはまったく問題ありません。

 

hdd_vibrationsound07

しかし実際に置いてみるとダメでした。相変わらずブーンという振動音が響きます。もうすこし厚くする必要がありそうです。

 

プチプチ7枚で無音に

プチプチを3枚から7枚に増量してみました。

hdd_vibrationsound08

 

hdd_vibrationsound02

左右0.4度・上下マイナス1.2度となりました。初期状態から左右0.0度・上下マイナス0.1度の変化。合格です。

また実際に設置すると今度こそ無音になりました。水平、静音どちらもプチプチ7枚で大成功でした。

 

耐熱性に問題はないか?

しかし、ここで外付けHDD自体の発熱が心配になりました。夏場はけっこう熱くなりますよね。プチプチ(気泡緩衝材)の耐熱性能はどうなのでしょう。

発売元の川上産業株式会社によると

融点 :100~130℃
引火点 :200℃以上
発火点 :350℃以上

一方、外付けHDDはどれほどまで熱を発するのでしょう。ネットを調べると以下の記述がありました。

ハードディスク温度が60℃を超えると寿命が大変短くなってしまうことだ。とくに65℃を超えると即死する

なるほど外付けHDDは65℃を超えると壊れるようです。これはプチプチの融点100℃を下回ります。つまりプチプチが溶けて水平を保てなくなる以前に外付けHDDが壊れるという理屈が得られます。メーカーは外付けHDDの耐久性を考え、それ以上温度が上がらないように設計するでしょう。

またプチプチの発火点350℃もはるかに下回ることから耐熱性についてはほとんど問題ないと思われます。

本記事での使用方法で溶解・引火・発火しないことを保証するものではありません。熱暴走により65℃を超えるケースは十分あり得ます。ご使用はくれぐれも自己責任でお願いします。

 

熱対策を考えた最終結論

手持ちの外付けHDDには排熱のための穴が開いています。これまでのやり方では、その穴をふさいでしまいます。外付けHDDの発熱問題、プチプチの耐熱性能を考えると通気を確保しておくのがベターでしょう。そこでプチプチの接地面積を減らす工夫をしてみました。

hdd_vibrationsound09

7枚重ねたプチプチを4cm幅の二つの束にしてみました。赤丸部分はセロハンテープでゆるく結束しています。

 

hdd_vibrationsound10

当初、外付けHDDの底面に対し、プチプチの束を上の画像のように配置してみました。赤丸部分が排熱のための穴です。隙間を設けることで熱を逃げやすくするためです。

 

 

hdd_vibrationsound12

実際に設置してみました。すると数日後、どうも右に傾いているように見えます。プチプチの配置バランスがどうもよくないようです。

そこでつぎのように変更してみました。

hdd170926_2

左右に均等にプチプチを配置しました。裏面の排気孔を矢印で示したテーピングの位置で確認しながら載せます。

 

hdd170926_1

左右0.3度・上下マイナス0.5度となりました。初期状態から左右マイナス0.1度・上下0.6度の変化。ほぼ水平ととらえてよいでしょう。

 

hdd170926_3

安定した状態で設置できました。あのブーンという振動音もありません。水平も、排熱もクリア。これで完全解決となりました。外付けHDDの振動音にお悩みの方は、ぜひ実施してみてください。

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました